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携帯でSS載っけられるかテストです。
SS言ってもエロオヤジのような1の人が模造品だったアナザーを観察してるようなやつです。
興味ある方は続きからどうぞ。
ちなみに7月24日現在、完全版がサイトの方に置いてあります。

 私の名は覚えていない。光の戦士―ウォーリアオブライトという称号を持つため、仲間にはウォーリアとか1の人とか呼ばれている。
 今日は観察日記を付けてみようと思う。
 先日仲間になった私の伴侶とも呼べる相手のことを。


 彼には名がない。元々カオス軍の無限の軍勢イミテーションとして作られた彼は人工生命体だ。
 私を模して作られた彼がどのようにして仲間になったのか、詳細は省くが私との戦いの中で感情を芽生えさせた彼をそのまま殺してしまいたくないという私のわがままによる。
 兵器として生み出された彼は戦い以外の知識はほぼなかった。かろうじて文字を読むことは出来たので、最近は算数を勉強しているようだ。素材を集めるのに数が分からなければ致命的だ。
 そんなわけで彼は今仲間のクラウドに勉強を教わっている。クラウドは何でも屋だとかいうので人にものを教えるのもうまいのだろう。
 だが油断は禁物だ。奴は3人の女性を弄んだと聞く。私の伴侶に手を出す危険もあるという事だ。
 私が机に向かう彼をじっと見ていると、ふと顔を上げた彼が顔をほころばせる。
「ライト」
 私をそう呼ぶのは彼だけだ。『名前を思い出すまで仮に呼び名をつけさせてくれ』というので、好きにさせた。
 代わりに彼に名を付けた。自分の名も思い出せない自分が名を付けるなんて滑稽でもあるが、彼は喜んでいたように思う。近づきながら声をかけた。
「勉強はどうだ、エル」
 Lightの頭の一文字をとっただけだったが、私によって新たに感情を得た自分にふさわしいとエルは言った。私を自分の全てだとも。
「ああ、順調だぞ」
 クラウドが作ったらしい問題表をうれしそうにエルが見せる。点数が用紙の右上にかかれていていずれも合格点以上だ。
「偉いな、エル」
 私より長い前髪と短い後ろ髪のエルの頭を撫でてやる。髪を撫でられるのが好きだと彼が言うので、褒めるときには自然に頭の上に手がいく。うっとりと目を細めて微笑む表情が愛らしく、思わず唇を重ねる。
「ライト」
「いい子にご褒美だ」
 だんだん深くなる口づけに咳払いが聞こえた。顔を上げればクラウドがいらついたような顔をしている。軽く舌打ちした。
「何だ」
「こちらは勉強を教えてやっているんだ。いちゃつく前に言うことがあるだろう」
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